第5回 天 神(てんじん)

三等三角点 標高 468m 関市洞戸市場字柳島

早朝より美山日永岳へ向かうも登山口を間違え遥か南の尾根に取り付いたものの三角点への道のりは遠くさらに数時間はかかることが予想され次回に出直すことにし戻る。このまま帰るのもしゃくなんで第2回「西ヶ原」で望んだ柳島山(「天神」)へ。

美濃・洞戸方面より寺尾集落に入ってすぐ谷に架かる橋をわたり又下流へ戻ると寺尾神社入り口で行き止まりますがこれより山に向かい林道が延びていて車で1〜2分のところに洞戸・小坂地区の鎮守様天神神社(まだ立て替えられて数年の新しい社殿です。)があります。林道はこの神社のすぐ上のところで左に曲がりさらに上へと続いていますがこのカーブの右手の尾根道に入り登っていきます。

途中尾根筋がはっきりしなくなりますがまだ1〜2年ぐらいしか経ってないような新しい目印テープが5mぐらいおきに付けてありこれをたどれば40分ほどで三角点に到達できました。

(2005.6.25 歩く)

三角点付近は桧の混じる雑木林で20メートル近い木々に囲まれ周囲の視界はありません。標柱は保護石はないものの正常で通称「柳島山」と呼んでいるらしくプレートが添えられていました。


半径2〜30メートルを伐開すれば蛇行して流れる板取川とその流域の各地区が眼下に望める絶好の展望スポットとなるのでしょうが・・・。(もちろん「西ヶ平」への視通もバッチリなんですが)

三角点天空も10メートルは超える傍の木々の梢が伸びアンテナを建てるのも難儀なことでしょう。ここの三角点も百年ほど前に設置されたもの。
将来を見越して三角点の周囲数十メートルは植林しないとか
構造物は作らないとか自生の木は自由に処分できるとか・・そんな不文律の慣習のようなものをつくってもらいたかったと。
ましてや当時は軍部(陸軍測地部)のやることだもの、そのくらいできただろうにと思うことしきり。(これはどこの三角点でも思うこと)



木の香も新しい天神神社の拝殿。こじんまりとしてますが高台にあって川風が心地よい。視界が開けていれば最高なんですが・・。

天神神社のすぐ上を走る林道。左にカーブしていきますが右手の尾根道に入り登ります。(ここより40分ほど林の中を登れば三角点)